戸隠冬の体験

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日の出奥社隋神門

日の出奥社隋神門

朝、奥社参道を歩く。
まだうす暗い、朝日が昇る前の時間。
神域の森は一面雪に覆われ、
空気や空間全てが洗練されている。
あっ。
突如辺りに光が射し始め、
太陽が随神門の真上を上がりはじめた。
冬にしか見ることのできない光景。
立冬と立春の二日間。
その日のみ奥社参道を一直線に、
太陽が通過する。
玄冬の神聖な時間を越えて、
太陽は新たな力を取り戻す。
私たちの祈りの道が、
神の再生の道でもあった。

時期
2018年の立春は2月4日
場所
戸隠神社奥社

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そばイメージ

冬こそ美味しい蕎麦

「蕎麦の一番美味しい時期は?」
の問いに「冬」と答える蕎麦職人は
少なくありません。
秋に採れた新そばは、
戸隠の厳冬期の冷気の中で熟成され、
甘みを増します。
そばは、寒さから身を守るために糖度を増し、
熟成され美味しくなっていくのです。
銀世界の中で体を動かした後、
旨い蕎麦とお酒。
昼でも夜でも。
戸隠だけの贅沢な冬の過ごし方です。

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神雪参り

神雪参り

申年最後の太陽が
スキー場のゲレンデの向こうから
顔を出しました。
戸隠のお社では、一年の罪穢れを祓い、
新玉の歳神様をお迎えする準備が
進められています。
大祓い、除夜祭、
そして無言の行を経て、歳旦祭へ。
絶えることのない祈りの中で、
新しい年が明けます。
神雪とともに、静かに。
長野には、大晦日の深夜から元旦にかけて
神社を参拝する習わしがあります。
新しい年の入り口で、過ぎゆく年に感謝し、
新年の平安を願う二年参り。
ご来光を受けてからの初詣とは違い、
漆黒の凍てつく空気に包まれての参拝は、
身も心も引き締まる気がします。
戸隠神社奥社では、今宵
立春の日に太陽が再来する参道に
ろうそくが灯されます。
神を誘うかのように。
雪上で神を迎える、
戸隠ならではの二年参りです。

場所
戸隠神社

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神雪参り

宿坊参籠

古来、山岳信仰の拠点であった戸隠。
暦の上で「雨水」を過ぎたこの時期
奥社社殿では、雪下ろしが行われます。
年によっては4m以上の積雪があり、
それは下ろすというよりも
社殿を「掘り起こす」ような作業。
戸隠山宿坊の神主たちにとって
神と人とを繋ぐ
大切な年中行事のひとつとなっています。
遠い昔、この地に神を祀り始めてから
絶えることなく祭祀に勤しみ
守り続けてきた戸隠の宿坊。
その役目は、厳冬の朝も熟饌を供え、
燈明を絶やさず、
日々の感謝と祈りを捧げること。
それぞれの御神前に戸隠の大神を祀り、
全国に散らばる戸隠講の人々をはじめ、
この地を訪れる人に神の恵みを伝え、
神と人とを繋ぐ場所を守り続けてきました。
今では中社と宝光社地区だけになった
宿坊群の景観は、
永い祈りの歴史を
未来に伝える大切な財産です。
宿坊に滞在することは、
今では特別なことではありません。
神仏習合時代の遺産である
秘仏を拝観できたり、
神主から戸隠山に伝わる
神話や歴史物語がきけたり、
翌朝の朝拝に参列することが
可能な宿もあります。
神社では祭事の前夜、
一定の場所に忌み籠もって
身心を慎む過程があり、
それを「参籠(さんろう)」と言います。
日中は神域でスキーやアウトドアを愉しみ、
夜は、宿坊という神に近いところで
「参籠」してみてはいかがでしょうか。
全国をみても、戸隠でしか経験できない、
冬の過ごし方の提案です。

宿坊一覧

神雪参り

山宿の愉しみ

スキー場の歴史とともに歩み、
育まれてきたのが、越水ヶ原の山の宿だ。
2月、見渡す限りの雪景色に包まれる越水の森。
スキーゲレンデから離れ、宿に向かう途中、
きこえてくるのは、野鳥の囀り、風の音。
新雪の森の中には、動物たちが駆けた足跡...。
ここに滞在する目的は 人それぞれ。
ゲレンデスキー、
クロスカントリースキーにスノーシュー。
春が来れば
散策、登山、バードウォッチング...。
かたちは違えど、思いはひとつ。
日常の喧噪から離れ、
自然の中で肉体を解放すること。
そして、宿の主やスタッフとの会話、
食事を愉しむこと。
ある宿の主はいう、
「大切にしているのは、
宿とお客さまとの人格のあるお付き合い、
戸隠の自然を愛する人たちの、
サロン的な場で在りたい」と。
戸隠の自然に身を任せてのんびり過ごしたい、
戸隠をもっと知りたいと思ったら、
選択肢のひとつに、
山の宿を加えてみてはいかがだろう。
まずは、20数軒ある山の宿の中から
あなた好みの宿を見つけることから。

戸隠の宿一覧

神雪参り

雪隠し鏡池

見慣れた風景でも、夏と冬で、
まったく違って見える景色が、戸隠にはある。
単なる雪景色ではなく、
まったく別世界のように。
そのひとつが、鏡池。
クロスカントリースキーを履いて
奥社入口から戸隠森林植物園へ
真綿のような新雪の上を、進んでゆく。
途中、夏とは全く違う景色に、
方向感覚が失われそうになったら、
樹にまかれたクマのマークが目印になる。
あの足跡は、何の動物だろうか?
ここの枝からはもう芽が出ている!
冬でも鳥がいるんだ!
雪の森は、不思議と発見の宝庫だ。
スタートから約一時間。
不意に、視界が開けた。
一瞬、自分がどこにいるのかを疑い、
周りを見回して気がついた。
“あの鏡の上だ!”
今まで、カメラの被写体でしかなかった
鏡池の上に、今、立っている!
雪上を歩いて来た人にしか味わえない、
この達成感と開放感。
そして何より自然との一体感を味わえる
特別な時間が、そこにはある

散策マップ・ガイド情報