戸隠スキー場スタッフの里野です。
今回は戸隠スキー場を支える圧雪チームの隊長「上原東太郎さん」がゲストで登場。
ハイクオリティのゲレンデをつくるこだわりなど、普段聞けないお話をしていただきました。
テレマークスキーでの滑走も注目です。
1/12(木)撮影
上原東太郎(うえはらとうたろう)
1969年2月24日生まれ、神奈川県横浜市出身。戸隠スキー場圧雪チーム隊長。
21歳の時にバイクで日本一周の旅へ。途中で戸隠を訪れる。翌年、自転車で横浜から東北へ。再び戸隠を経由する。
戸隠の山々の魅力に惹かれ、27歳で戸隠に移住を決意。森林組合に就職。
戸隠スキー場パトロールを3年、その後現在に至るまで圧雪を25年勤める。
【第6クワッドリフト搭乗中】
Q常念さん「おはようございます!本日は戸隠スキー場の圧雪チーム隊長、上原東太郎さんにお越しいただきました。」
A上原さん「おはようございます!宜しくお願いします。」
Q「出身は神奈川県横浜市ということですが、なんでまたこんな山奥に?」
A「若い時に戸隠を訪れて山々の魅力に惹かれました。ここで何か仕事がしたいと思ったのがきっかけで、夏は林業、冬はスキー場と仕事をさせていただいてます。一年中大自然に囲まれて生きていますね。」
【第6クワッドリフト降り場】戸隠ブルーの空と澄んだ空気が別格の瑪瑙山山頂1786m
Q「スキー場では主にどんな仕事を?」
A「メインは圧雪でコース状況により降雪もおこなっています。現状例年に比べて雪が少ないので、今日もシルバー・チャンピオンコース上部に降雪しました。無いところにしっかりとつけてシーズン終了まで全員で頑張りますよー!」
Q「戸隠スキー場の魅力の一つ『バーンコンディション』は非常に評価が高いですがどうですか?」
A「ありがとうございます。グルーミング(圧雪)がいいバーンは初級者から上級者まで安全に楽しめます。戸隠はとくにコースバリエーションが豊富な上に、恵まれた雪質・気候などがあり、これを生かすためには確立した圧雪が必須となります。全ての条件が組み合わさるとバチッとしまった抜群のコンディションとなり、オールジャンルでどなたでも楽しむことができます。逆に圧雪が悪いと怪我のリスクがあったり、思い通りのスキー操作ができなかったり、そもそもゲレンデとして成り立たないですよね。我々圧雪チームは、みなさんが安心安全に、そして気持ちよく楽しめるよう努めています。」
【第6クワッドリフト メノウコース】
Q「戸隠名物の急斜面は圧雪が難しいと思うけどどうですか?」
A「正直難易度は高いです。
しかし、お客様をはじめスキー学校やスキー場スタッフからも期待されていますので毎日緊張感と責任感を持って作業しています。
毎年戸隠には全国各地のトップスキーヤーやトップスノーボーダーが滑りにきます。
また、技術選の予選会やアルペンスキーの大会なども多く開催されます。
ひとくちにコース整備といっても、ただ雪をならせばいいわけではなく、地形、気候、風向き、雪質などに加え、毎時間の天候やゲレンデの状態、大会・イベントの有無などによって圧雪のプランを組み立てています。
自然相手の作業なので、日々勉強、試行錯誤の毎日です。
お客様に喜んでいただけるように、常に向上心を持ち続けることが大事だと思います。
戸隠に来る全ての人がここでレベルアップしたり、いい思い出をつくってもらえるよう影から支えていきたいと思います。」
Q「本日は圧雪明けにも関わらずありがとうございました。引き続き戸隠スキー場のゲレンデ整備よろしくお願いします!」
A「こちらこそありがとうございました。シーズン終了まで最高のコンディションをキープできるよう頑張ります!」
上原さんありがとうございました。
日本一と言われる圧雪技術には経験、知識、技術、そして圧雪にかける情熱があります。
信頼できる圧雪技術は人々を惹き寄せます。
これからもお客様とゲレンデを支えてくれることでしょう。
2023年1月12日(木)のコースコンディションを確認できます。
第3クワッドリフト/しらかばコース→第3クワッドリフト/チャンピオンコース